08 復興への道 [まち・みらい倶楽部2012年早春号]

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3.11の東日本大震災からまもなく一年が経とうとしています。私たちが過去を知るに、神戸・淡路大震災も十七年を乗り越えてきました。また大きな困難に直面をした関東大震災という被災地・東京も今日の姿へと脅威の変貌を遂げてきました。関東大震災のときには、語り継がれている事実として、政治家・後藤新平などが帝都復興院を支え、二十歳から三十歳台の多くの若者たちが実務の中心となり寝食を忘れて強烈なリーダーシップをもって関東の復興と取り組んだのです。当時として被災地の土地買い上げなどの提案もなされましたが、画期的な区画整理という手法を取り入れて主要道路網などを取り入れた新しいまちづくりで、被災地の復興が神田地域をはじめとして成し遂げられました。とても大切な時間との勝負によって迅速に…。「市民の力」を結集させることによって「仕事でものをいう=良い仕事をする」という後藤新平の信念が、「当時の人々の犠牲・協力があって、次世代の安全・安心につながる」と復興をとげたのです。しかしながら東日本大震災と取り組む今の国政の混迷・空転・ブレの続く動きが報道されるにつけ国民に不安感が少なからず漂うのです。国があって・地方が存在するのではなく、地方の集積として国があるからこそ、地域住民の声を反映する国づくりでなくてはなりません。「国・まち・づくり」は「迅速に・大勢の人々のつながり」によってこそ具体的に動きだすものです。
私たちは傍観者でなく主人公として、より良い安全・安心のまちづくり活動に一体となり取り組んでまいりましょう。

 

代表理事 塗田敏夫