19 心のスケッチ [まち・みらい倶楽部2015年新春号]

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12月の国政選挙は突然実地され、前回を下まわる低い・低い投票率で日本列島を駆け抜けていった。

一本の線が書かれて
もう一本の線が書かれて
また一本の線が書かれて
字となり
個人の名となり
支持する議員の選出へと
黙っていては
自分自身の存在がどこに
自分自身の幸福がどこに
日本の現在
日本の将来
世界の希望
宇宙の流星
ただただ光の届かぬ闇の中
ちいさな声が発せられて
言葉が言葉となり
人のこころを揺さぶる
人のこころを動かして
水面をなでる風のように
ひとつの希望が生まれる
我と我がぶつかり
魂のあたたかさを知る
それさえ見ようとせず
それさえ知ろうとせず
指先の感触すら無視せずに
弁当は日の丸弁当でいい
英雄の名誉などなくていい
街角のポスターを眺めて
愛する人と暮らすこの地
新しい新聞紙をひろげて
輝く天守閣にそっと近づき
鏡の中の明かりに触れてみよう

代表理事 塗田敏夫