[2016年度] 5月14日・21日 平成28年度 第1回楽しい撮り歩き講座

真っすぐ抜ける日射しに、草木も、なま乾きの絵のように青に緑に走りまわっています。撮り歩きにほほ笑む季節を迎えました。

今年度第一回目楽しい撮り歩き講座は、5月14日、21日に開催しました。撮影場所は、大河ドラマ真田丸にあやかり、三光神社を出発点に玉造駅周辺のまち並みを散策しました。

三光神社の鳥居前では、講師の塗田先生から撮影要所を教わりました。一枚のキャンバスに、心に感じた「思い」をのせ、そして絞る。分割、脇役、立ち位置。春光がもたせるストーリー性。言わずもがな。14人一つとして同じ写真はなく、「思い」が、一行を散りばめます。

ふと見上げた空に、屋根から飛び出た鯉のぼり。結った縄をたどり、興徳寺に駆け寄りました。山門をくぐると、ニット帽にほうきを持ったお地蔵さまに迎えられます。愛嬌たっぷりの笑みに、思わずカシャッ。一方、融通地蔵尊の下では、融通無碍(互いに関係を保ち、よく調和している)を謳うとは図らず、集まった者何人かで、ふみ石に片足をつきだし、 弧を描いてパチリ。写真音が響きます。めいめいの声が漏れ、やっと企画側にも安堵が一つ。胸にやさしい風がそよぎました。

今回は、参加なされる方の表情を思い浮かべ、下見を試みました。第Ⅰ部の撮り歩きでは、参加者の方のそれぞれの知識が撮影場所で広がり、幅を持った撮り歩きになったように思います。第Ⅱ部の座学では、メモをとられる方、塗田講師のお話しに頷かれる方など、一つ一つの解説に、笑いと感動があります(笑)。遊び気分に講座のエッセンスを注入したような、気軽な撮り歩き。次回は、水都大阪、京橋・大川辺りを巡る予定です。みなさまも、一度お出かけなされませんか。季節ごとに魅せるまちの表情が、心のキャンバスに新しい絵を描くかもしれませんね。

 

楽しい撮り歩き講座の二席

とばり

作品「とばり」 脇田美穂子

 

皐月

作品「皐月」  川口悠起

塗田講師の講評

 

参加者全員に共通したものは、真田山界隈の名所旧跡を、自分ひとりひとりの個性で写真を作品までに引き上げておられ、次なる撮影と勉強会に期待を抱かせてくださっています。ぜひ個性豊かな作品づくりに挑戦していただきましょう。

①作品「とばり」
この作品の成功要素は、ホワイトバランスの使いわけに集約されています。被写体は大阪南港から陽の沈む対岸を切り取っています。右手手前にオブジェを入れて青色空間演出効果が、観る人に優しく物語を提供したことにgood。

②作品「皐月」
写真の本質である引き算の論を逆手にとり、皐月空間演出を観る人に語りかけています。
左に鯉のぼり、右下にお寺さまの瓦屋根、中央から右手に新緑を写しだして季節を全面に語りかけています。一枚の写真が秀作まで押し上げている切り取ですね。